ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ

だから2人には、野球で有名な高校からのオファーが殺到した。


その中から、2人は甲子園出場の常連校でもある『明光(めいこう)学園』を志望した。

スポーツ推薦のため、2人の入学はすでに決まったようなものなのだ。


わたしは、東京の高校へ。

大河と悠は、家からも通うことのできる明光学園へ。


これまでずっといっしょにいたわたしたちだったけど、春からは本当に離ればなれになる。



「莉子、ほんまに東京戻るん?」

「うん。こっちに引っ越してきたときから、東京の高校を受験するって決めてたし」

「でも、寂しくなるな…」

「…そうだね」


わたしと大河と悠は、学校帰りに河原でアイスを食べながら、ぼんやりとオレンジ色の夕日を眺めていた。


できることなら、わたしだって大河や悠とは離れたくない。