ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ

そう。

大河のミサンガは、結び目とは真逆のところで切れていた。


「莉子が、優勝できるようにって思って作ってくれたミサンガやろ?やから、それが切れたから、絶対優勝できるって確信した」


…そんなの、ただの迷信だっていうのに。

ミサンガ頼りにするなんて、やっぱり大河はバカだよ。


「俺が最後に思いきり投げれたのは、莉子のおかげ」

「…大河」

「やから、これは莉子の優勝旗でもあるっ」


そう言って、大河から優勝旗を手渡された。

その流れで、慌てて手を伸ばして持ち上げたけど、思ったよりも重くて、わたしはバランスを崩しかけた。


「…うおっ!危ねっ…!」


焦った大河が、わたしを体ごと持ち上げる。


「なっ…なに大河、どさくさに紛れて体に触れてるのよ…!」

「…いやっ、そうやなくて!俺は、優勝旗が心配でっ…!」