総長と私の奇譚~'' まだ '' 好きじゃない~

「玲奈は無事か。…よかった。」


隼人は弱々しい声で私に抱きついた。

私も隼人の体にそっと腕を回した。


「さっさと片付けよ、隼人。」

「あぁ、動けるか?玲奈。」

「もちろん」


互いの名前を呼んだ後、goサインが出たように同時に走り始めた。


「姉ちゃん強ぇ!」


感極まっている冬馬たちをチラッと確認した。


「みんな!名雲の手当てして!」

「くそッ!」