総長と私の奇譚~'' まだ '' 好きじゃない~

重たい体を持ち上げ一階に降りれば、千夏と玲奈が座っていた。


「何で玲奈がいるんだよ!!」

「…カバン。」

「はぁ?」

「カバン忘れた。勢いで帰ったから。」


あのときと、全く変わらない口調に思わず吹き出してしまった。


「わっ悪ぃ。ふっ、ふふっ」

「何。」

「俺らが初めて会ったときと同じこと言ってんなって」


そんなの覚えてない、そう口では言っているが僅かに笑っていることを俺は知ってる。