総長と私の奇譚~'' まだ '' 好きじゃない~

「好き避け?」

「話聞け。」


隼人が風呂に入っている間、千夏に全部を話した。

病院での出来事。名雲とのやりとり。隼人との会話。

その間千夏は静かに話を聞いていた。


「要はもう玲奈から告白すれば?もう両想いなんだし。」

「ヤダよ、気まずいし。」

「…そいつ、誰?」


振り向けば隼人が苦虫を噛み潰したような顔をしていた。


「なぁ、そいつって蓮のことか?」


隼人の低い威圧感のある声が部屋に響いた。