総長と私の奇譚~'' まだ '' 好きじゃない~

渋々千夏の家に向かった。


「ほら、怪我の手当てするよ!」

「…うん。」


その時隼人はドタドタと現れた。


「その怪我、どうした…?」


怒っているような、心配しているような声だった。


「別に、じいちゃんにしごかれた。」


隼人にだけは言いたくなかった。

きっと乾さんたちを許さないだろうから。


「らしいよー」

「そうか…」


意図を汲み取ってくれた千夏は私の嘘に乗ってきてくれた。