総長と私の奇譚~'' まだ '' 好きじゃない~


「ごちそうさまでした」


隼人と二人で千夏の家を出た。

二人並んで歩くが喋ることもなく妙な沈黙が流れた。

その沈黙を破ったのは隼人だった。


「…ごめんな」


その一言だけ残していくと隼人はそそくさと帰ってしまった。

その場に立ち尽くした私には寂しさと罪悪感しか残らなかった。


「…隼人に何かしたかなぁ。」


ポツリと呟いても解決するわけもなかった。

仕方なく一人寂しく家へ帰ろうとした。