総長と私の奇譚~'' まだ '' 好きじゃない~

でも、やっぱり夜は明けて重たい足取りで学校に向かった。

教室に行っても隼人はいない。

教室移動も休み時間もずっと一人。

昼休みになって、放課後になって千夏はひょっこりと顔を出した。


「帰ろ、玲奈」


その一言で席から立ち上がり千夏の方に向かって歩いた。

その途中で誰かの足に躓いて転んだ。

別に痛くもないので平然と立ち上がると後ろから蹴り飛ばされた。


「何の用?」

「別に、」


振り返れば世に言う陽キャの女子。

その女子を一瞥すると、千夏の方に向かった。


「大丈夫?」

「何が」

「え、ずっこけたじゃん」

「うん、平気」