総長と私の奇譚~'' まだ '' 好きじゃない~

「隼人、お前は戻れ」


すぅ、と息を吸うと名雲は叫んだ。


「壱番隊!!俺は玲奈を病院に連れていく!!てめぇら!こっから一歩でもピエロのやつ抜かしたらぶん殴るからな!!」


それに答えるように大勢の人たちがこっちに向かってきた。


「…玲奈を任せる。ごめんな。」


隼人はそっと私の頬を撫でるとまた駆けていった。

名雲におぶられ、ゆっくりと歩き始めた。


「大丈夫か?」

「くらくらする……」

「結構血、出てるからな。もうすぐ病院着くから…」


名雲に体を預け、目を閉じた。