総長と私の奇譚~'' まだ '' 好きじゃない~

「一応今回の火種はお前だからな」

「なんで。」


隼人はよく集会などに私を連れ回していた。

それを見た敵に隼人の '' ヨメ '' と噂され「人質にしてチームを潰す」と琥珀に宣戦布告があったらしい。


「ねぇ、私悪くない」

「そう言うなって、家にいても何があるか分かんねぇんだから」


バイクを降り、隼人に連れられるまま走った。

隼人はいっそう強く私の手を握りしめた。


「巻き込んでごめんな」

「別に…今に始まったことじゃない」


隼人が足を止めた。

鋭く前を見据えると

「ピエロ!!!」

と叫んだ。

今日はピエロというチームとぶつかるらしい。


「蓮!玲奈を頼む!」

「自分の身は自分で守る」

「大人しく守られとけ」


隼人はぐっ、と私の頭を押さえニカッと笑った。