総長と私の奇譚~'' まだ '' 好きじゃない~

玄関を出ると隼人が待っていた。


「珍しくおじさんと桜牙いるのに良いのか?」

「…いい。」


そう言うと横で隼人はデカイため息を着いた。


「素直じゃねぇなぁ」


知ってる。いつも素直になれなくて周りを冷たく突き放してしまう。

それを知ってる隼人と千夏だけはなにも言わずに傍に居てくれた。

グシャグシャと頭を掻く隼人は呆れたように言った。


「ホントは一緒に食いてぇんだろ。行けよ。」

「…好きじゃないから良い」

「あっそ、」

そう言って言葉もなにも交わさずに隼人の家に足を運んだ。