総長と私の奇譚~'' まだ '' 好きじゃない~

ギクリ、と声を揃える二人をじっとりと見つめる。


「片付けは二人でやってね。お風呂行ってくる」

「分かった…」


しぶしぶ片付けを始める二人を背にお風呂へ行った。

ちょうどお風呂から上がったタイミングでスマホに着信がきた。

(そういえばマナーモードにしてたな、)

スマホの画面を見ると「隼人」の文字。


「もしもし、」


隼人と会話しながらリビングに戻る。

すると、兄と父はどうだと言わんばかりのどや顔を見せる。


「もうすぐ着くから準備しとけよ!」

「分かってる。」


電話を切り、上着に手を通す。


「そんなドヤ顔しても散らかしたの二人だからね」


そう言いながら玄関で靴を履いている私を心配そうに見つめる二人。