「おーい!玲奈ぁー!!」

 駆け寄ってくる彼はここら辺で有名な暴走族琥珀(こはく)の総長で私の幼馴染み、多聞(たもん)隼人。


 そんな彼から私は
「なぁ一緒に帰ろーぜー!!」
「今日も俺んちで飯食うだろ?食うよな!そうと決まれば…!!」
猛アピールされてます。


 そんなある日、私は公園に呼び出された。


「明日学校だから帰りたい。」

「まだ昼だっつーの!」


彼は改まったように立ち直すとバっ、と頭を下げた。


「好きです!付き合ってください!」

「……ごめん。」


彼は今にも泣き出しそうな顔をしながら頭を上げた。


「そっか…。他に好きなやつがいんのか、?」

「だって、'' まだ '' 好きじゃない。」


彼を煽るように口角を上げる。


「堕としてみなよ。」

「絶対振り向かせてやるからな!!」

「楽しみにしてる。」


これは私が彼に振り回され、恋するまでまでの波乱万丈な日常物語である__。