「ん……あ……ああっ!? すみません~!!」
それから三十分程した頃、いきなりモモが飛び起きて大声を上げた。
「あ、モモ? 目が覚めたのね。大丈夫よ、ゆっくりしていて」
「茉柚子さん……お、お帰りなさい」
半身だけを起こして周りを見回したが、園長は席を外していた。
自分の両隣には未だ眠りに落ちたままの子供達が数人いるが、幾人かは目覚めてまた何処かへ遊びに行ったようだ。
「あのね、モモ。ちょっと話があるのだけど、良いかしら?」
一段高くなっている畳敷きからフローリングに降り立ち、茉柚子の寛ぐテーブルに近付く間に問い掛けられた。
──何だろう? 茉柚子さん、あたしの目を見なかった……?
「はい……では、ちょっとお手洗いだけ行ってきます」
モモは僅かな不安を感じながら、頷く茉柚子を背にして、数部屋先の化粧室に向かった。
☆ ☆ ☆
それから三十分程した頃、いきなりモモが飛び起きて大声を上げた。
「あ、モモ? 目が覚めたのね。大丈夫よ、ゆっくりしていて」
「茉柚子さん……お、お帰りなさい」
半身だけを起こして周りを見回したが、園長は席を外していた。
自分の両隣には未だ眠りに落ちたままの子供達が数人いるが、幾人かは目覚めてまた何処かへ遊びに行ったようだ。
「あのね、モモ。ちょっと話があるのだけど、良いかしら?」
一段高くなっている畳敷きからフローリングに降り立ち、茉柚子の寛ぐテーブルに近付く間に問い掛けられた。
──何だろう? 茉柚子さん、あたしの目を見なかった……?
「はい……では、ちょっとお手洗いだけ行ってきます」
モモは僅かな不安を感じながら、頷く茉柚子を背にして、数部屋先の化粧室に向かった。
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