穂波は、椿と警官の様子を見て、前々から積もらせていた疑問を思い返した。この町に椿は来るのが初めてだと言っていたのに、なぜ警官は椿のことを知っていたのだろう? しかもあの恐れ様は普通ではなかった。
椿が時隆と親しい様子だったことも気になる。椿は自分が思っているような人物ではなく、何か隠していることがあるのかもしれないと穂波は考え始めていた。
外に出ると、数日ぶりに外の澄んだ空気や、眩しい光に触れることができ、穂波は少しだけ元気を取り戻せた。署から出ても椿は穂波の手を離すことはなかった。絡まった指はそのまま、きつく握られていた。
「白洲の家に戻るのは後でいいか? あんたを連れて行きたい場所があるんだ」
穂波は小さく頷いた。何か考えがあって寄ろうとしてくれている場所だ、椿を信じて行こう。
(もう私には、頼れる人はこの人しか居ない)
穂波もまた椿の手を、強く握り返した。
「!」
握り返された手に、椿は一瞬驚いて穂波を見返したが、その小さな身体がまだ心細そうに震えていることに気付いた。
「大丈夫だ、穂波さん。あんたはもう何も恐れなくていいし、何も失うことはない」
椿が時隆と親しい様子だったことも気になる。椿は自分が思っているような人物ではなく、何か隠していることがあるのかもしれないと穂波は考え始めていた。
外に出ると、数日ぶりに外の澄んだ空気や、眩しい光に触れることができ、穂波は少しだけ元気を取り戻せた。署から出ても椿は穂波の手を離すことはなかった。絡まった指はそのまま、きつく握られていた。
「白洲の家に戻るのは後でいいか? あんたを連れて行きたい場所があるんだ」
穂波は小さく頷いた。何か考えがあって寄ろうとしてくれている場所だ、椿を信じて行こう。
(もう私には、頼れる人はこの人しか居ない)
穂波もまた椿の手を、強く握り返した。
「!」
握り返された手に、椿は一瞬驚いて穂波を見返したが、その小さな身体がまだ心細そうに震えていることに気付いた。
「大丈夫だ、穂波さん。あんたはもう何も恐れなくていいし、何も失うことはない」
