寒い。
身体がかたまって、まるで石になっていくようだ。これが死なのかと考えている余裕もなく、ぷつりと穂波の意識は黒に塗りつぶされ、切れた。
「……」
次に意識を取り戻した穂波は、自室の布団の中だった。目を覚ましてからすぐには、なぜ自分がここに居るのか? 何があったのか? 思い出せなかった。
枕元には小さく溶けた氷と水の入った、木のたらいが置いてあり、白い綿タオルがかかっている。
壁にかかった日めくりカレンダーに目をやると、自分が最後に記憶していた日から三日は経っていた。それから、時隆の秘書が訪ねて来たところまで思い出すと、一気に何が起きたか思い出した。
「……!」
穂波は思わずたちのぼってくる吐き気に、口元を手で覆った。そうだ、自分は時隆が死ぬ瞬間を視たのだ。あの苦しみも、寒気も痛みも、全てを思い出した。
「誰が、時隆様を……?」
一度刺さった短刀を、もう一度刺した。
なんのために?
身体がかたまって、まるで石になっていくようだ。これが死なのかと考えている余裕もなく、ぷつりと穂波の意識は黒に塗りつぶされ、切れた。
「……」
次に意識を取り戻した穂波は、自室の布団の中だった。目を覚ましてからすぐには、なぜ自分がここに居るのか? 何があったのか? 思い出せなかった。
枕元には小さく溶けた氷と水の入った、木のたらいが置いてあり、白い綿タオルがかかっている。
壁にかかった日めくりカレンダーに目をやると、自分が最後に記憶していた日から三日は経っていた。それから、時隆の秘書が訪ねて来たところまで思い出すと、一気に何が起きたか思い出した。
「……!」
穂波は思わずたちのぼってくる吐き気に、口元を手で覆った。そうだ、自分は時隆が死ぬ瞬間を視たのだ。あの苦しみも、寒気も痛みも、全てを思い出した。
「誰が、時隆様を……?」
一度刺さった短刀を、もう一度刺した。
なんのために?
