「申し訳ありません、これ以上のことは、何もわからず」
「これしかわかんねえのかよ」
やっぱり百位は使えねえな。白洲家の人間に期待なんてできない。そんな声が口々にあがってきた。
だがすぐにその声を遮るように、ぱちぱちぱちと小さな拍手が聞こえてきた。誰だと振り返った者たちは、その姿を見ると逃げるように目を伏せた。
「さすが、穂波お姉様」
それが、藤堂都姫だったからだ。
時隆の残した序列でも一位に君臨する。強力な念力を持った、一族内でも畏怖される存在。
「都姫」
あの、こっそりと都姫に会いに行った日。穂波を姉だと思わないと、憎んでいると話していた彼女が今、自分の名を呼んだ。都姫の感情が読めない。本当にここに居るのが三年前まで一緒に暮らしていた妹なのかと、信じられなくなる。
「どういうこと?」
「藤堂都姫の姉なのか?」
あれよあれ、自分の母親を刺して、白洲家に引き取られたって噂の。
部屋のどこからか聞こえてきた、都姫が一族内に流している自身の噂に、手と足の先が冷たくなる。
「これしかわかんねえのかよ」
やっぱり百位は使えねえな。白洲家の人間に期待なんてできない。そんな声が口々にあがってきた。
だがすぐにその声を遮るように、ぱちぱちぱちと小さな拍手が聞こえてきた。誰だと振り返った者たちは、その姿を見ると逃げるように目を伏せた。
「さすが、穂波お姉様」
それが、藤堂都姫だったからだ。
時隆の残した序列でも一位に君臨する。強力な念力を持った、一族内でも畏怖される存在。
「都姫」
あの、こっそりと都姫に会いに行った日。穂波を姉だと思わないと、憎んでいると話していた彼女が今、自分の名を呼んだ。都姫の感情が読めない。本当にここに居るのが三年前まで一緒に暮らしていた妹なのかと、信じられなくなる。
「どういうこと?」
「藤堂都姫の姉なのか?」
あれよあれ、自分の母親を刺して、白洲家に引き取られたって噂の。
部屋のどこからか聞こえてきた、都姫が一族内に流している自身の噂に、手と足の先が冷たくなる。
