序列100位のシンデレラ〜冷徹御曹司と、嫁入りから始まる恋をする〜

「……穂波」

 都姫の隣に座っていた藤堂家の女性は、その名前を聞いて、都姫の実の姉かと思い出した。

「都姫ちゃんのお姉さんだよね? すっごく綺麗な人だね! 会えて良かった……ね……?」

 だが女性は、思わずその表情を見てぞっと肩を震わせた。都姫の口元は弧を描き、笑っていたが目は全く笑っていない。憎悪の感情が強く刻まれた目が、穂波を映し出す。

「遅れて申し訳ありません。私も参加させていただいてもよろしいでしょうか」

 蓮華は穂波の襟元を掴むと、帰れよと怒鳴りつけた。

「図々しいんだよ、序列百位のくせに! しゃしゃり出てくんじゃないよ!」

 序列百位だって、最下位じゃないかと、蓮華の声に反応してまた室内がざわめき立つ。時隆の秘書はついに我慢ならなくなったようで、静粛に!と持っていた杖を床に叩きつけた。