『治癒の念力を使える者を全員集めろ!』
ばたばたと八潮を治療すべく、屋敷の人間たちが駆け回る中。いつも前に出ない時隆が、珍しく声を上げた。
『俺がやります』
『時隆……おぬし、治癒の念力も複写していたか』
額に汗を滲ませながら苦しむ八潮の横にしゃがむと、時隆は血に塗れた八潮の腹、自分の手を重ねた。
『八潮様、大丈夫です。すぐに助けます』
『とき、たか……』
時隆の手から光が溢れると、八潮の傷がみるみるうちに塞がっていく。その様子を見た周囲から、驚きの声があがった。誰が見てもそこらの治癒の念力使いより、時隆の力が優れていることは一目瞭然だったからだ。
『すごい、複写の念力……』
『いや……時隆がすごいんだ。もともとの念力をあいつの才能が昇華させてる』
『複写、されてねえかな俺の力……』
『時隆にとって変わられちゃ立場がない』
そして周囲の声はまた、良いものばかりではなかった。才能があるが故に、もとの念力を持っていた者よりも、上手く力を使いこなせてしまう。そのことで時隆はこれまで何度も僻まれ、忌み嫌われてきた。
ばたばたと八潮を治療すべく、屋敷の人間たちが駆け回る中。いつも前に出ない時隆が、珍しく声を上げた。
『俺がやります』
『時隆……おぬし、治癒の念力も複写していたか』
額に汗を滲ませながら苦しむ八潮の横にしゃがむと、時隆は血に塗れた八潮の腹、自分の手を重ねた。
『八潮様、大丈夫です。すぐに助けます』
『とき、たか……』
時隆の手から光が溢れると、八潮の傷がみるみるうちに塞がっていく。その様子を見た周囲から、驚きの声があがった。誰が見てもそこらの治癒の念力使いより、時隆の力が優れていることは一目瞭然だったからだ。
『すごい、複写の念力……』
『いや……時隆がすごいんだ。もともとの念力をあいつの才能が昇華させてる』
『複写、されてねえかな俺の力……』
『時隆にとって変わられちゃ立場がない』
そして周囲の声はまた、良いものばかりではなかった。才能があるが故に、もとの念力を持っていた者よりも、上手く力を使いこなせてしまう。そのことで時隆はこれまで何度も僻まれ、忌み嫌われてきた。
