(しかし穂波さん……なぜ話してくれなかったんだ)
話せる関係をまだ穂波と作れていなかったのかと、椿は自分の力量や、彼女への接し方を悔いた。ここ最近は、四片祭の警備の話し合いで缶詰状態にもなってしまっていた。
そんな自分を気遣ってくれたのと、藤堂都姫のことがあって話せなかったのかと椿は考えた。怜が時隆だとしたら。彼と出会った際、誰に殺されたのかを穂波が聞いている可能性も高い。そこで都姫が犯人だったとして、それを時隆の口から告げられてしまっていたら?
穂波なら、自分の妹が当主殺しであれば、氷宮家に迷惑がかかってもう居られないと考えるだろう。
「で、どうするよ。仮に二人を助けられたとしてもだ。考えなきゃいけねぇことは山積みみたいだが、まあ、それは後にしようや」
「……ああ、そうだな」
椿は、まずは二人を助けることに集中しようと後悔の思いを振り切った。二人の命は椿の考えがあっていれば、非常に危険な状況にある。仮に時隆が本当に怜だったとしても、今は違う人間の身体で、複写の念力も使えないだろう。
「そういえば……鷹泉怜は何か念力を使えるのか?」
もし強力な念力を持っていればと、椿は状況整理のためにも路夜に確認した。
「いや、念力発現前に昏睡状態になっちまったから、あいつは何の念力も持ってねぇはず」
話せる関係をまだ穂波と作れていなかったのかと、椿は自分の力量や、彼女への接し方を悔いた。ここ最近は、四片祭の警備の話し合いで缶詰状態にもなってしまっていた。
そんな自分を気遣ってくれたのと、藤堂都姫のことがあって話せなかったのかと椿は考えた。怜が時隆だとしたら。彼と出会った際、誰に殺されたのかを穂波が聞いている可能性も高い。そこで都姫が犯人だったとして、それを時隆の口から告げられてしまっていたら?
穂波なら、自分の妹が当主殺しであれば、氷宮家に迷惑がかかってもう居られないと考えるだろう。
「で、どうするよ。仮に二人を助けられたとしてもだ。考えなきゃいけねぇことは山積みみたいだが、まあ、それは後にしようや」
「……ああ、そうだな」
椿は、まずは二人を助けることに集中しようと後悔の思いを振り切った。二人の命は椿の考えがあっていれば、非常に危険な状況にある。仮に時隆が本当に怜だったとしても、今は違う人間の身体で、複写の念力も使えないだろう。
「そういえば……鷹泉怜は何か念力を使えるのか?」
もし強力な念力を持っていればと、椿は状況整理のためにも路夜に確認した。
「いや、念力発現前に昏睡状態になっちまったから、あいつは何の念力も持ってねぇはず」
