「二人とも、俺の考えを聞いてくれるか」
だが、あの路夜だ。他の人間なら動揺してしまうようなことも、この長年の友人なら耐えうるだろうと椿は信じていた。
椿が二人へ説明を終えると、すぐに花森はその意見に賛同した。路夜よりも先に話すことで、彼に少しでも考える時間を与えようという気遣いだろう。
「それでしたら怜様が目を覚ました理由も、連れて行かれた理由も合点がいきますね。思い返せば、穂波様と怜様が初めて病院で顔を合わされた際、随分と長い立ち話をされていたのです」
その情報を椿は今、初めて知った。病院でぶつかって、松葉杖を落としたところを拾ってやった話までは聞いていたが……もしかしたらその際、過去の思念を読む念力が作動し、怜の中に時隆が居ることを知ってしまったのではないか?
「あいつがわざわざ、病院での礼をしたいからって俺についてきたのもそういうことか。怜の中に、藤堂時隆が居るなんて信じられねぇ」
さすがの路夜もこれには驚いたようだ。仮に助けられたとしても、今後の処遇どうするよと頭を悩ませている。藤堂家の天才当主が、鷹泉の家に潜伏していることになるのだ。扱いに困るのはもちろんだが、怜が目覚めて喜んでいる家族への説明も難しい。
だが、あの路夜だ。他の人間なら動揺してしまうようなことも、この長年の友人なら耐えうるだろうと椿は信じていた。
椿が二人へ説明を終えると、すぐに花森はその意見に賛同した。路夜よりも先に話すことで、彼に少しでも考える時間を与えようという気遣いだろう。
「それでしたら怜様が目を覚ました理由も、連れて行かれた理由も合点がいきますね。思い返せば、穂波様と怜様が初めて病院で顔を合わされた際、随分と長い立ち話をされていたのです」
その情報を椿は今、初めて知った。病院でぶつかって、松葉杖を落としたところを拾ってやった話までは聞いていたが……もしかしたらその際、過去の思念を読む念力が作動し、怜の中に時隆が居ることを知ってしまったのではないか?
「あいつがわざわざ、病院での礼をしたいからって俺についてきたのもそういうことか。怜の中に、藤堂時隆が居るなんて信じられねぇ」
さすがの路夜もこれには驚いたようだ。仮に助けられたとしても、今後の処遇どうするよと頭を悩ませている。藤堂家の天才当主が、鷹泉の家に潜伏していることになるのだ。扱いに困るのはもちろんだが、怜が目覚めて喜んでいる家族への説明も難しい。
