序列100位のシンデレラ〜冷徹御曹司と、嫁入りから始まる恋をする〜

「……陛下を狙撃した者を捕まえる。または陛下の治療を成功させる」
「!? 自作自演ってことか? 自分たちの評価を上げる為の?」
「私もそう思いました。さらに当たってほしくない予想ですが……この想定だけでは、椿様への復讐や、穂波様たちを連行することに繋がりがないのです」

 ようやく、都姫と天音のやろうとしていたことへの全貌が見えてきた気がする。

「穂波さんを、陛下殺しの犯人に仕立て上げ、口封じで殺す」

 椿の言葉に、花森はゆっくりと頷いた。

 氷宮椿の婚約者である穂波が犯人であれば、氷宮家の社会的信用もなくなる。三大名家からの追放もあり得る話だ。

 もともと穂波は藤堂一族の人間であるが、その穂波を捕まえたのも藤堂一族ともなれば評価に影響もない……もしくは陛下を救った英雄にでもなれると、都姫は神託を得たのだろう。

「その予想が本当だとしてだ。まだ一つわからねぇことがある。なぜ怜は連れてかれた? お前の婚約者と一緒に居たのはあるが……余計な人間が増えても計画の邪魔だろう」
「そうですね……路夜様のおっしゃる通り、その点だけがまだわかりません。連れて行かれた先で殺されてる可能性も考えましたが、殺すのは負担がかかりますし、連れて行く必要は本当はないのです」