「ほら。あんたには関係ないことだけれど、渡しておくわ」
「これは……」
四つ折りされた紙を開くと、そこにはびっしりと墨字で書かれた名前が並んでいた。藤堂の家系に属する人間たちの名前だ。名前の横には、一位や二位など序列が書かれている。
一番上……一位は藤堂都姫。妹の名前が書かれていた。一番下……百位には、白洲穂波と自分の名前が書かれていたのだった。
「あの、百位というのは」
「何の序列かまではわかってない。ただ、この手紙を渡された序列ありの人間は、時隆様推薦の当主候補らしいわ。一族内の、十代から四十代までの男女が対象で書かれているの」
「普通に考えて時隆様が、当主への適性がある人間と考えている序列だろう……お前は、藤堂家の妹と大違いだな」
冬緒の吐き捨てるような物言いに、氷柱で刺されたような冷たい痛みが胸に広がった。滅多に会話をかわすことのない冬緒から突き放すような物言いをされると、日頃嫌がらせをしてくる蓮華よりも恐怖の念を抱いてしまう。
「最下位だなんてね。あたしは二十六位、冬緒兄様は十八位ときてるのに……白洲家のとんだ恥晒しよ。あーあ。あんたなんかじゃなく、あの出来の良い妹がうちに来れば良かったのに」
「これは……」
四つ折りされた紙を開くと、そこにはびっしりと墨字で書かれた名前が並んでいた。藤堂の家系に属する人間たちの名前だ。名前の横には、一位や二位など序列が書かれている。
一番上……一位は藤堂都姫。妹の名前が書かれていた。一番下……百位には、白洲穂波と自分の名前が書かれていたのだった。
「あの、百位というのは」
「何の序列かまではわかってない。ただ、この手紙を渡された序列ありの人間は、時隆様推薦の当主候補らしいわ。一族内の、十代から四十代までの男女が対象で書かれているの」
「普通に考えて時隆様が、当主への適性がある人間と考えている序列だろう……お前は、藤堂家の妹と大違いだな」
冬緒の吐き捨てるような物言いに、氷柱で刺されたような冷たい痛みが胸に広がった。滅多に会話をかわすことのない冬緒から突き放すような物言いをされると、日頃嫌がらせをしてくる蓮華よりも恐怖の念を抱いてしまう。
「最下位だなんてね。あたしは二十六位、冬緒兄様は十八位ときてるのに……白洲家のとんだ恥晒しよ。あーあ。あんたなんかじゃなく、あの出来の良い妹がうちに来れば良かったのに」
