「最初に刺したのは都姫ちゃん、二度目に刺したのは私です。都姫ちゃんは藤堂家を導く存在、次期当主に相応しい宝のような存在。姉として、私が罪を被ってあげることにしたの」
どうして時隆は二度刺されたのだろうかと考えていたが、後ろに居た都姫と天音、二人の共犯だったとなれば、答えは明白だった。
天音の言う通り、二人の人間が刺しただけだったのだ。
「そんな理由で、時隆様を?」
「ええ。最初から妹も居て、何も考えずに呑気に暮らしていた穂波さんにはわからないでしょうね」
穂波は天音の言葉に違和感を覚えた。どうして彼女はこんなにも都姫に、否、妹にこだわっているのだろうか。
都姫を庇う為に、当主である時隆を刺し殺すなんて、とても正常な考え方じゃない。そもそも、なぜ都姫が時隆を殺そうとしたのかも……穂波にはまだ何一つ見えてはいなかった。
「あ、私、二人を連れて行こうと思ってここまで来たんです」
「……穂波」
時隆は穂波の手首を掴むと、天音に背を向け走り始めた。
「逃がさないですよ」
どうして時隆は二度刺されたのだろうかと考えていたが、後ろに居た都姫と天音、二人の共犯だったとなれば、答えは明白だった。
天音の言う通り、二人の人間が刺しただけだったのだ。
「そんな理由で、時隆様を?」
「ええ。最初から妹も居て、何も考えずに呑気に暮らしていた穂波さんにはわからないでしょうね」
穂波は天音の言葉に違和感を覚えた。どうして彼女はこんなにも都姫に、否、妹にこだわっているのだろうか。
都姫を庇う為に、当主である時隆を刺し殺すなんて、とても正常な考え方じゃない。そもそも、なぜ都姫が時隆を殺そうとしたのかも……穂波にはまだ何一つ見えてはいなかった。
「あ、私、二人を連れて行こうと思ってここまで来たんです」
「……穂波」
時隆は穂波の手首を掴むと、天音に背を向け走り始めた。
「逃がさないですよ」
