「穂波さんは私のことを知らなくても、私はずっとあなたを見てました。私、あなたのこと嫌いなんです」
「え……」
穂波は天音の表情や言葉を見て、背筋を凍らせた。白洲家の蓮華や、藤堂家の穂波を馬鹿にしてきた連中とは違う。今まで向けられてきた弱者に対する態度ではない、明確な嫌悪を感じ取った。
「都姫ちゃんの姉は、一人で十分だもの」
「!?」
にこりと微笑むと、天音は穂波の首に手をかけた。時隆がすかさず天音の肩を掴み、穂波から引き離す。
「やめろ!」
「自分が殺される時は抵抗しなかったのに、時隆様、穂波さんのことは庇うのですね」
天音の言葉に、穂波は顔を青ざめさせた。やはり、念力で過去を読み取った際に視えたのは……
「時隆様を殺したのは、私と都姫ちゃんなんです」
「なんで……なんでそんなこと……」
時隆を刺した人物の奥に、もう一人立っていた。都姫によく似たその人影は、かたかたと血塗れの手を震えさせ、時隆を見つめていたのだ。
都姫の前に立っていた、もう一人の人物は誰だったのかと思っていた。それがこの、藤堂天音だったなんて。
「え……」
穂波は天音の表情や言葉を見て、背筋を凍らせた。白洲家の蓮華や、藤堂家の穂波を馬鹿にしてきた連中とは違う。今まで向けられてきた弱者に対する態度ではない、明確な嫌悪を感じ取った。
「都姫ちゃんの姉は、一人で十分だもの」
「!?」
にこりと微笑むと、天音は穂波の首に手をかけた。時隆がすかさず天音の肩を掴み、穂波から引き離す。
「やめろ!」
「自分が殺される時は抵抗しなかったのに、時隆様、穂波さんのことは庇うのですね」
天音の言葉に、穂波は顔を青ざめさせた。やはり、念力で過去を読み取った際に視えたのは……
「時隆様を殺したのは、私と都姫ちゃんなんです」
「なんで……なんでそんなこと……」
時隆を刺した人物の奥に、もう一人立っていた。都姫によく似たその人影は、かたかたと血塗れの手を震えさせ、時隆を見つめていたのだ。
都姫の前に立っていた、もう一人の人物は誰だったのかと思っていた。それがこの、藤堂天音だったなんて。
