もっと他に良いやり方だってあったと思う。一族を混乱に巻き込んだことや、自分にされた仕打ちだって全てを受け入れるわけではない、けれど……時隆にはきっと誰とも分かち合うことのできない苦悩があった。抱き締めてきた腕にこもる力や、微かに震える指先から、穂波は感じ取った。
「時隆様、私に協力できることがあるのなら力になります」
自分の死を予期しなからも、あんな手紙を遺して、一族の人間たちに時隆は何かを訴えたかった。今からでも協力できるかもしれない。
けど、と穂波は言葉を続けた、
「時隆様も協力してください。藤堂一族の混乱をおさめてほしいのです。今、藤堂一族は当主不在の期間が続き、その座を争おうと皆がぶつかりあってしまってる……不安定な状態です」
「……俺が招いた状態だもんね。それを、おさめろと」
「はい。時隆様からの新しい遺言が見つかったとして、そこに当主になる為の条件、もしくは指名でもあれば、すぐにおさまると思うのです」
「時隆様、私に協力できることがあるのなら力になります」
自分の死を予期しなからも、あんな手紙を遺して、一族の人間たちに時隆は何かを訴えたかった。今からでも協力できるかもしれない。
けど、と穂波は言葉を続けた、
「時隆様も協力してください。藤堂一族の混乱をおさめてほしいのです。今、藤堂一族は当主不在の期間が続き、その座を争おうと皆がぶつかりあってしまってる……不安定な状態です」
「……俺が招いた状態だもんね。それを、おさめろと」
「はい。時隆様からの新しい遺言が見つかったとして、そこに当主になる為の条件、もしくは指名でもあれば、すぐにおさまると思うのです」
