「いいえ。私、ただの一般人でございます」
「正確には、元・一般人だな」
「元?」
あ、さすがにもうばらすんだと涼葉は頭の後ろで手を組み、椿の顔を見た。
「私自身は、念力は使えません。昔仕えていた氷宮のお嬢様に念力をかけられたのです。不老不死になる念力を」
「不老、不死……」
「花森って百五十年以上生きてるの、本当は」
「ひゃ!?」
おじいちゃんなんだよと、涼葉は花森の脇腹をつんつんつついた。信じられない。見た目はどこにでも居る青年なのに。
「だから、随分と昔のことも知ってる様子だったんですか?」
椿の父である、勇の昔話を語る様子には違和感を覚えた。椿と大きく歳が離れてるわけではないのに、そんなに昔から氷宮に仕えているのかと疑問には思っていたが。
「はい。氷宮家に仕え始め、もう百四十年以上の時が流れました。色んな方に仕えてきましたが、椿様は最高の主でございます」
「また適当なことを言って……」
本当ですよと笑う花森の笑顔は、ふざけた様子でなく、柔らかく優しい色を帯びていた。
「正確には、元・一般人だな」
「元?」
あ、さすがにもうばらすんだと涼葉は頭の後ろで手を組み、椿の顔を見た。
「私自身は、念力は使えません。昔仕えていた氷宮のお嬢様に念力をかけられたのです。不老不死になる念力を」
「不老、不死……」
「花森って百五十年以上生きてるの、本当は」
「ひゃ!?」
おじいちゃんなんだよと、涼葉は花森の脇腹をつんつんつついた。信じられない。見た目はどこにでも居る青年なのに。
「だから、随分と昔のことも知ってる様子だったんですか?」
椿の父である、勇の昔話を語る様子には違和感を覚えた。椿と大きく歳が離れてるわけではないのに、そんなに昔から氷宮に仕えているのかと疑問には思っていたが。
「はい。氷宮家に仕え始め、もう百四十年以上の時が流れました。色んな方に仕えてきましたが、椿様は最高の主でございます」
「また適当なことを言って……」
本当ですよと笑う花森の笑顔は、ふざけた様子でなく、柔らかく優しい色を帯びていた。
