序列100位のシンデレラ〜冷徹御曹司と、嫁入りから始まる恋をする〜

「先輩、なんで氷宮椿が居るんですか、やばいじゃねえですかこの状況! ……って、あれ? あいつって」
「例の白州穂波だ」
「そっか……! 話通りだ、じゃあここは用済みってことっすね!」

 透化念力の男は、にやりと口元を歪ませると床の中に潜り込んで行ってしまった。

「!?」
「なぜ床に……」

 穂波は男が消えた床に触れた。男が何をしようとしているか、探れないかと思ったのだ。





『なんでわざわざ白洲家の娘を殺したいんですかね? 落ちこぼれの塵処理場なのに』
『本家の人間の考えなんてわからん。だがこの二つ目の依頼も遂行すれば、俺たちは藤堂一族に戻ることができる』
『この倉庫ごと爆破して殺せなんて大胆な発想ですよね。本当に来るのかなあ』

 けらけらと話しながら、透化念力の男は床の下に弾薬を埋め続けている。

『あいつらが来ると言っているなら来るんだろう』
『白州穂波かあ、本家の人間にとってどんな存在なんでしょうね?』





 穂波はぞっとした。

 読み取った床の思念で語られているのは……自分のことだ。