その後、外の陽も沈みかける夕刻。勇と文乃もまじえ、四人で会食をした。
白洲家と違い、車椅子の文乃にも考慮し、テーブルを挟んで椅子に座って食事をしているようだ。先に勇と話ができたこともあり、穂波の緊張は少しだけ解れていた。
「困っていたんだよなあ、お義母さん? 見合い話を持って行っても、写真と紹介文を一瞥するだけで全て突き返すんだ」
「ええ。なんでだろうと思ってたんだけど……今思うと穂波さんを探していたのね。素敵だわ、対となる二人の念力。運命の鍵がこうして、夫婦として並ぼうとしてるなんて」
「お祖母様、まだ婚約です。穂波さんには選ぶ権利がある」
椿は箸を止め、話が盛り上がっている父と祖母を牽制した。
「あら、そうね。ごめんなさい、穂波さん。嬉しくてちょっと気が早くなってしまったみたい」
「うちが気に入ったらずっと居れば良い。俺たちも穂波さんや、穂波さんの家のことを理解できるようにするから、互いのことを知っていこう」
椿の家族と会って、似ている点、似ていない点はそれぞれあるが、皆、優しい部分は同じだと穂波は思った。自分の存在を喜んでもらえる居場所がこんなにもあたたかいなんて、これまで知らなかった。
白洲家と違い、車椅子の文乃にも考慮し、テーブルを挟んで椅子に座って食事をしているようだ。先に勇と話ができたこともあり、穂波の緊張は少しだけ解れていた。
「困っていたんだよなあ、お義母さん? 見合い話を持って行っても、写真と紹介文を一瞥するだけで全て突き返すんだ」
「ええ。なんでだろうと思ってたんだけど……今思うと穂波さんを探していたのね。素敵だわ、対となる二人の念力。運命の鍵がこうして、夫婦として並ぼうとしてるなんて」
「お祖母様、まだ婚約です。穂波さんには選ぶ権利がある」
椿は箸を止め、話が盛り上がっている父と祖母を牽制した。
「あら、そうね。ごめんなさい、穂波さん。嬉しくてちょっと気が早くなってしまったみたい」
「うちが気に入ったらずっと居れば良い。俺たちも穂波さんや、穂波さんの家のことを理解できるようにするから、互いのことを知っていこう」
椿の家族と会って、似ている点、似ていない点はそれぞれあるが、皆、優しい部分は同じだと穂波は思った。自分の存在を喜んでもらえる居場所がこんなにもあたたかいなんて、これまで知らなかった。
