「椿……」
「何も持っていなくない。俺と穂波さんに何があったか、なぜ俺が彼女に惹かれたのか。知らないお前が勝手なことを言うな」
「で、でも……納得いかないよ。椿を慕う人は三大名家を見渡してもたくさん居るのに! なんでなんの実績も経歴もない人をわさわざ」
また椿の顔と肩が、涼葉の発言で強張るのを見て、花森は慌てて間に入った。
「涼葉様、そのへんで。穂波様はなんの実績も経歴もない方ではございませんよ」
「だって依頼の一つもこなしたことないんでしょ? 家事手伝いしかしてこなかった人間が、氷宮の当主の嫁になれると思ってんの?」
涼葉は薙刀を握る手に、力をさらに入れながら、藤堂の当主が死んだ理由もほったらかして、氷宮家に逃げてきてるじゃん!と穂波を睨みつけた。
「人それぞれの人生がございます。穂波様がどんな選択肢にぶつかり、何を選んで、苦労されてきたか、涼葉様に全て想像がつきますか」
「それは……っ、つかないけど」
「でしょう。なら最初から、人の過去に口出ししない方がよろしいです」
それに……と花森は、穂波と椿の顔を見比べた。
「私も穂波様は、なんの実績も経歴もない方じゃないと思いますよ。過去に、椿様の人生を助けている。念力を使った人助けを生業としている氷宮一族として、見習うべき存在なのではないでしょうか」
「何も持っていなくない。俺と穂波さんに何があったか、なぜ俺が彼女に惹かれたのか。知らないお前が勝手なことを言うな」
「で、でも……納得いかないよ。椿を慕う人は三大名家を見渡してもたくさん居るのに! なんでなんの実績も経歴もない人をわさわざ」
また椿の顔と肩が、涼葉の発言で強張るのを見て、花森は慌てて間に入った。
「涼葉様、そのへんで。穂波様はなんの実績も経歴もない方ではございませんよ」
「だって依頼の一つもこなしたことないんでしょ? 家事手伝いしかしてこなかった人間が、氷宮の当主の嫁になれると思ってんの?」
涼葉は薙刀を握る手に、力をさらに入れながら、藤堂の当主が死んだ理由もほったらかして、氷宮家に逃げてきてるじゃん!と穂波を睨みつけた。
「人それぞれの人生がございます。穂波様がどんな選択肢にぶつかり、何を選んで、苦労されてきたか、涼葉様に全て想像がつきますか」
「それは……っ、つかないけど」
「でしょう。なら最初から、人の過去に口出ししない方がよろしいです」
それに……と花森は、穂波と椿の顔を見比べた。
「私も穂波様は、なんの実績も経歴もない方じゃないと思いますよ。過去に、椿様の人生を助けている。念力を使った人助けを生業としている氷宮一族として、見習うべき存在なのではないでしょうか」
