「そうだ。俺の家族についてあらかじめ話しておくと……俺は、父と祖母とずっと暮らしてきたんだ。母は子供の頃に他界している」
穂波も父親を幼い頃に亡くなってしまっているが、椿も幼い時に親を亡くしていたとは。
「あとは母の妹である叔母や、その娘のいとことは交流が多いな。敷地内に氷宮一族の人間たちは多く居るが、近縁の家族は少数だ」
いとこは穂波さんと年齢が近いと思うと、椿は付け足した。気を遣って教えてくれたのだろう。仲良くできれば良いなと穂波は思った。
「父は多忙でな。一族内の営業窓口のようや仕事をしているんだが、よく家を外している」
「営業窓口……氷宮一族の仕事を、管理されている方なんでしょうか?」
「そう。俺の父は、外部から入ってきた人間だから念力が使えないんだ。代わりに氷宮家の窓口になってくれている」
つまり椿は、氷宮一族の念力を使える母親と、一族に婿入りしてきた非念力者の間に生まれたということらしい。
強い念力を持つ子供がほしいと一族内の遠い血縁者や、それこそ他の三大名家の人間と籍を入れる者が多いため、椿の両親の例は珍しい。
穂波も父親を幼い頃に亡くなってしまっているが、椿も幼い時に親を亡くしていたとは。
「あとは母の妹である叔母や、その娘のいとことは交流が多いな。敷地内に氷宮一族の人間たちは多く居るが、近縁の家族は少数だ」
いとこは穂波さんと年齢が近いと思うと、椿は付け足した。気を遣って教えてくれたのだろう。仲良くできれば良いなと穂波は思った。
「父は多忙でな。一族内の営業窓口のようや仕事をしているんだが、よく家を外している」
「営業窓口……氷宮一族の仕事を、管理されている方なんでしょうか?」
「そう。俺の父は、外部から入ってきた人間だから念力が使えないんだ。代わりに氷宮家の窓口になってくれている」
つまり椿は、氷宮一族の念力を使える母親と、一族に婿入りしてきた非念力者の間に生まれたということらしい。
強い念力を持つ子供がほしいと一族内の遠い血縁者や、それこそ他の三大名家の人間と籍を入れる者が多いため、椿の両親の例は珍しい。
