最後の最後にとんでもない仕返しをしてしまったかなと穂波は笑った。今度は作り笑いなんかではなく、本物の笑顔だった。
「でも、まあわかったわよ。あんたはただ、尋常じゃなく我慢強いだけの女! 母親を殺そうとしたのは、あの妹の方なんでしょうね」
蓮華は近寄ると、穂波の額を指でつんと小突いてみせた。
「あいつ、あたしなんかよりずっと性格悪いでしょ?」
昔の都姫は、蓮華に比べて丸い性格をしていたが今は違う。蓮華の言葉通りだ。底の知れない、悪い物がぐつぐつと煮込まれるような。得体の知れない悪意を感じる。
「あたしたちの嫌がらせに散々、耐え抜いてきたんだからさ……負けんなよ」
「!! 蓮華姉さん……」
じゃあねと小さく呟きながら蓮華はくるりと踵を返すと、穂波の前から立ち去った。
「姉さん……ありがとう」
血の繋がりも、絆もない。
けれど穂波にとって蓮華は、世界でたった一人の、最初で最後の姉だった。
「でも、まあわかったわよ。あんたはただ、尋常じゃなく我慢強いだけの女! 母親を殺そうとしたのは、あの妹の方なんでしょうね」
蓮華は近寄ると、穂波の額を指でつんと小突いてみせた。
「あいつ、あたしなんかよりずっと性格悪いでしょ?」
昔の都姫は、蓮華に比べて丸い性格をしていたが今は違う。蓮華の言葉通りだ。底の知れない、悪い物がぐつぐつと煮込まれるような。得体の知れない悪意を感じる。
「あたしたちの嫌がらせに散々、耐え抜いてきたんだからさ……負けんなよ」
「!! 蓮華姉さん……」
じゃあねと小さく呟きながら蓮華はくるりと踵を返すと、穂波の前から立ち去った。
「姉さん……ありがとう」
血の繋がりも、絆もない。
けれど穂波にとって蓮華は、世界でたった一人の、最初で最後の姉だった。
