「ただいまーっ」
あたしはいつものように家に入る。

「あーっおかえり舞姉!」
「おっかえりー舞香ちゃーん♪」
リビングから、海人くんと優人さんが出てきた。
「ただいま、海人くん、優人さん」
あたしはニッコリ返事する。

「…ただいま」
そんなあたしの後ろから、無愛想な顔をして隼人が入って来る。
「おかえりー隼兄!」
海人くんが相変わらず小動物みたいに可愛い顔で言う。
「あっれ、舞香ちゃんと隼人が一緒なんてめずらしくない?」
優人さんがニヤニヤして言う。