「うえ、膝ヒリヒリする…」 独り言を言いながら、辺りに散らばった教科書を拾う。 「あれ、あと一冊…」 あと一冊が見当たらない。 あたしはキョロキョロと近くを見回す。 「これだよね?」 その時、背後から綺麗な声がした。 「わッ!?」 慌てて振り向くと、そこにはめちゃくちゃ綺麗なロングヘアの女性徒がニコッと優しい笑顔を浮かべていた。 手には、あたしの探していた教科書。