「広瀬隼人にこう言っといてくれない? “お前の為にバカな女が走ってくれたよ”って…あ、でも、無事では帰れないかっ」 「クスクスクス」 「…ぐ…っ」 叫びたいのに声が出ない…。 やめてよ…!! 陸人さん…陸人さん…!! 「舞香ちゃんっ!?」 聞き覚えのある声がした。 声の方向を振り向く。 「り…くと、さん…」 涙が溢れる。 「んだァこいつぁ…??」 「こいつ…広瀬隼人の兄貴だ!」 男達は、驚いた表情を見せた。