「え、ちょ…優人さん?」 皿を準備する最中に、戸惑う舞香。 兄貴の意図が読めない。 なんでわざわざ、俺を? なにか企んでるのかもしれない。 「来ないの? 来ないなら別にいいけど」 「…なんで俺をわざわざ」 「え? 勝負は正々堂々とするものでしょ」 「な、」 大して悪びれもせずに言う兄貴。 こ、こんなとこで何言ってやがる! 舞香も聞いてんだぞ! 第一、俺は兄貴に舞香が好きだなんて一度も…!