「隼人っ」

「何でそんな声でけーんだよ」

「う、うるさいなぁ・・・」

だって、びっくりしたんだもん。
いきなり背後から声をかけるなっ!

「てか、朝・・・」

隼人が眉間に皺を寄せて話し出した。

「あぁ・・・あたし、ちょっと気が動転して走り去っちゃったけど・・・大丈夫だから、ごめんね!」

「だって・・・兄貴のせいでお前が・・・っ」

納得のいかないような顔で隼人が言った。