「あ、舞香ちゃん来たね」
「すいませんっ、遅れちゃって…」
「んーん、俺も今来たし」

あたしは今日から、陸人さんにドリンクの作り方を教えてもらう事になった。
かっこいい陸人さんと2人だから、緊張して話せなかったらどうしよ!!

「んで、アイスコーヒーはコレをスプーン一杯ね」
「…はっハイ!」
「それから、砂糖はココに置いてあるから」
「はい!」
「それで………」

あたしはキッチンに立って、陸人さんにいろんな事を教えてもらっている。
一気にたくさんの事を教わったから、覚えられないよ~!

「…ここまで、舞香ちゃん大丈夫?」
陸人さんが王子スマイルであたしの顔を覗きこんでくる。
格好いい。
「はい、なんとか…」
あたしは苦笑いで返事する。
「じゃあ、今日は終わりね! 頑張ったから、ご褒美!」
そう言って陸人さんは、昨日と同じようにお皿に乗った2つのケーキを差し出す。
「あー、今日は苺プリンですね!」
「そうだよ、食べよっか」
「はいっ、いただきます!」
「いただきまーす」

ねぇ、あたしのこの気持ちは…。
憧れなのかなぁ?