焦りまくるあたしの隣で、男はムクリと体を起こす。

「・・・・・・何、あんた」

ギックゥゥ!
やばい、完全に起きた・・・。

いや、ちょっと待って。
あたしが焦ることないんじゃない?
何にも、悪い事してないんだし・・・。
ここに居るのも、し、知らない間になってたことだし・・・。

「あの、あたし・・・高峰・・・」

「高峰舞香・・・、でしょ?」

え・・・??
あたしの名前、知ってる・・・??