「うわっ、か、海人くんっ!?」

「そ、そうだけど…驚きすぎだよ舞姉」
振り向くと、海人くんが立っていた。

「い、いや…ちょっとね」
あたしが苦笑いして言うと、海人くんは不思議そうな顔で少し考える。

「優兄達と…なんかあったの?? それとも何か言われちゃった??」
海人くん、結構鋭い。
今まで気付かなかったけど。
そう思いながらあたしは苦笑いしてみせる。

「そっか…じゃあ、僕の部屋で寝ていーよ?? 僕、陸兄のトコで寝てもいーし」
天使の様な笑顔で言ってくれた海人くん。
わ、わぁあ…可愛い…!!
あたしはこの眩しい後光に目がやられて、思わず後ずさりしそうになった。

「じゃあ…お願いしていいかな?? ほんとごめんね!? ありがとうっ」

「いいよ~♪」
そしてその天使のお言葉に甘えて、あたしは海人くんの部屋で寝させてもらうことしした。