「あーっ舞香!! おっかえりー!!」
「…おかえり舞香」
アイコとレミが、あたしの姿を見て駆け寄ってくる。
その目が、あたしの隣に向いていることに気付く。

「あっやっ別に、隼人と二人で居たわけじゃないからっ!!」
両手をブンブン振って否定する。
「ねっ隼人!?」
「え? あ、おう」
少々戸惑いながらも、隼人はあたしに話を合わせる。

「ふぅ~ん、そっか、つまんないの」
アイコは拗ねたようにあたしに言う。
「夜に二人きりなんて、何かあるに決まってるもんね」
さらりとすごい事を冷静に言うレミに、あたしは少し赤面する。