「なんか…食べに行こ?」
「おう」
あたしの提案で、再び階段を降り始める。

それにしても…びっくりした…!!
多分隼人、熱でもあるんだよ、そうだ! そうだよ!
いっつもあんなムカつく奴があんなことするわけないし!

心の中で自分に言い聞かせるあたし。

「早く食べに行こー! お腹空いたー」
「ほんとガキだな」
もう、いつもの隼人に戻っていた。
なぜか、ほっとするあたし。



「ふ~ん…隼人もねぇ…」
誰も居なくなった階段の最上で、ボソリと呟く。
「あーっ、優人~…ここに居たの~? 探してたんだよ~?」
「あ、ごっめんリカちゃぁ~ん♪ ちょっとおもしろいもの見てたの~」
「え~何なに?」
「内緒♪」