「何って、俺がお前………!?」
バッ
隼人は途中まで言いかけるとあたしから慌てて体を離した。

「わっ…悪ぃ!!」
「ん…いや、大丈夫…」
あたしと隼人の間には数メートルの距離ができた。
「………」
無言が続く。

なんで!?
なんで隼人、あんなことしたんだろ…!?
熱でもあるんじゃないの!?
やだっ、あたしまで顔熱くなって来たじゃん!!
…ていうか、このままじゃ気まずい…なんか話さなきゃ…。

「はっ…隼人」
声が裏返る。
「んっ!?」
つられたのか隼人の声も裏返ったよう。