「無視しないでよっ…って…っ!?」 気が付くと薄暗かった視界は、真っ暗になっていた。 何!? 何!? 状況が全く読めないあたし。 「はっ…隼人!?」 「…んだよ」 予想外に隼人の声が近くで聞こえる。 あたしの、耳元あたりで聞こえる。 あたし、もしかして今。 “抱きしめられて”る!? 「隼人、今何してんの…??」 確信が持てないあたしは、恐る恐る隼人に尋ねる。