ガチャ…

屋上には、人影は全く無かった。
あるのは、夜空に散らばる無数の星。
フェンスから下を見下ろすと、キャンプファイヤーを囲むたくさんの生徒。

「はぁ…」
あたしはため息にいろんな気持ちを乗せて、吐き出した。
そして、置いてあった古いベンチに腰掛ける。
ギシッと、寂しい音をたてた。

そしてあたしは、静かに涙を流した。
「ぐすっ…ひっ…く」
気持ちの整理をつけるのって、難しいなぁ…。
自分でしたことが受け入れられないよ…。
馬鹿…あたしのバカ…。

「馬ー鹿…」
あたしは一人であたしに向かって呟く。

「だーれがっ??」

…!?
背後で聞き覚えのある声がする。