「おひつじ座のアナタ! 今日の運勢は、ラブ運がグッド! モテモテの予感ですっ!」

テレビから明るい声が漏れている。
あたし・高峰舞香は、ジャムをぬったトーストにかじりつく。

「やったぁ! 今日モテるんだってさ~」
あたしは思わずガッツポーズをして言う。
「舞香、早くしなさい! 遅れたら迷惑かけるでしょっ」
そんなあたしを見てお母さんは呆れたように言う。
「はいはいっ」
あたしはめんどくさそうに返事して、トーストを頬張り、イスから立ち上がる。

そしてあたしは自分の部屋に戻り、真新しい制服に身を包んだ。

─高峰舞香─
155cmくらいの背に、セミロングの髪。
これといった特徴もない、普通な奴だってよく言われる…。

今日、無事、念願の高校に入学が決まった。
でもその高校は家からは遠くて毎朝通うのは難しいので、その高校の近くにあるお母さんの友達の家に居候させてもらうことになった。

お母さんは「舞香と同い年の子達もいるから、きっと楽しく過ごせるわよ♪」って言ってたけど…上手くやれるかなぁ…??