明るい日差しが身を包んで、眩しさについ目を細めてしまったけれど、果歩は満たされた気持ちと、少しの寂しい気持ちで、踏み出した。

　ハワイに着いて早々、トラブルと思ったけど、助けてもらえて本当に良かったな。

　すごく優しくて良い方だったし、しかもそれが行きの操縦士さんだったなんて。

　同じ飛行機に乗ってたってことだよね。

　しかも数時間……。

　なんだか運命にも似てるかも。

　そんなふうに思ってしまって、果歩は自分に苦笑した。

　短絡的に考え過ぎだろう。

　ちょっと良くしてもらったからと言っても、こんなことは偶然だ。

　うん、でもいい想い出が最初にできて良かったよね。

　きっと素敵な滞在になるだろうな。

　そんな希望が胸に溢れた果歩。

　ハワイの明るい日差しが胸に差したようだと感じられた。