感謝の言葉を口にすると、藤堂くんはニカッと歯を見せ笑った。
「うん。東良の病気を治してあげたい理由があるからさ」
「…………え? 理由?」
「まだ教えてあげないけど」
意地悪く笑う藤堂くん。
藤堂くんは最初からずっとカッコイイけど、時々試されているみたいでズルイなと思う。ずる賢い。
人の心を鷲掴みにしてしまうのも頷ける。例えるとしたら、掌の上で転がされているようだ。
「藤堂くん、私自惚れてもいい?」
――藤堂くんはずっと私の味方でいてくれるって自惚れてもいいだろうか。遠回しに聞いてみると、「うん」と頷いてくれた。
「あえて言葉にはしないけど、自惚れて。それがオレが病気を治したい理由だから」
「…………いつ、言葉にしてくれるの?」
――できることなら早く「味方だから」って安心くれる言葉がほしくて、つい、急かしてしまう。
その瞬間、顔を真っ赤にして恥ずかしそうに俯いてしまった。
なにか変なことを言ってしまっただろうか。
「……いや、えっと。言いたいのは山々なんだけど、ほら、東良今日大変だったしさ」
「言ってくれた方が元気になるけど?」
「あーも! 分かった! 言う! オレは高校に入って東良に一目惚れしたの! ずっと好きだった!」



