シュリ王子は連れ帰りたい




悔しさがこみあげてくる。


自分の卑劣な行動を棚に上げ

私を責めるなんて!



「私たちはもう、別れたでしょ!」



大きな声をあげ

柊真君に握られた腕を

振りほどこうとしたのに


強く握られているから

それは無理で


「俺は絶対に
 理亜と別れないからな!」


鋭く睨まれ、逆ギレされてしまった。



どうしよう……


元カレが、私の腕を離してくれない。


シュリ君、助けて~~!