シュリ王子は連れ帰りたい



「俺にとってこのマンガは
 地球に憧れるきっかけだったんだ」



「シュリ君って
 地球が好きだったことがあるの?」



「まぁね。

 俺の住む城には
 いろんな人が出入りしていて

 許可なく地球に遊びに行ったって
 武勇伝を語る大人もいてさ。

 俺は当時13歳くらいだったんだけど

 その人から地球の話を聞くのが
 大好きだったんだよね」



「お兄ちゃん的な存在?」



「10歳以上離れてたけど
 まぁ、そんな感じだった。

 その人がくれたんだ。
 ドロ痛のマンガとDVDと。

 地球でめっちゃは流行ってるから
 宇宙の王子も
 見ておいた方が良いとか言われてね」



「シュリ君が13歳ってことは、7年前?
 ドロ痛なんてもう
 流行ってなかったと思うよ」



「アハハ~ そうみたいだね。
 よく冗談言う人だったから
 そこは騙されてたのかも。

 でも俺はさ
 マンガもDVDもはまっちゃって。

 いつか地球に行ってみたいって
 思うようになったんだ」



「そうだったんだね」